紀元後すぐ、イタリア十字軍が勢力を拡大しつつある時の前世です。
この時、自身はユダヤ人で、イスラエルに居たのですが、ユダヤ国家はイタリア十字軍に包囲されている状況。
その時に戦いを挑み敗れ、その後捕虜になった時のお話です。
前世の彼は、自身でも驚く位、バリバリの西洋人でした。
1.痛む場所
首右裏側
161回目の転生 イタリア 紀元100年頃
首もよく痛くなる部分です。戦いに絡む事が多いです。
2.状況
ユダヤの民だった彼は、それなりに権力者の傍に居たようです。
当時、イタリア十字軍は勢力拡大期。
地中海~メソポタミアにかけ勢力を伸ばしていました。
ユダヤ国家は最後の相手だったようです。
イスラエルは十字軍に周囲から包囲されてしまい、逃げ場がありません。
やがてイタリア十字軍は降伏を要求してきます。
その条件があまりにも酷く、植民地的支配なものでした。
よって植民地を選ぶか、戦うかの2択しかありませんでした。(無視は戦うという事です)
その結果、彼は先陣きって戦いますが、その後捕虜にされ奴隷にされている状況です。
妻子は捕虜にされ、自身はそこで目せしめに酷い扱いを受け、怒りのピークに達している状況です。
酷い見せしめを受けるくらいなら、命を絶ってくれたほうがまだマシだ。とも言っていました。
3.実際の会話
十字軍もこの頃にはかなり洗練してきており、やみくもに相手の命を奪う事もしません。
見せしめにして生かす方法は、命を直接絶つよりも、支配に効果的と見たのでしょう。
実際の所、十字軍の目標は、聖地エルサレムの獲得もありましたが、この他にユダヤからとある技術や情報を奪う事にありました。
ユダヤの方も、この情報、技術だけは渡してはならないという事で必死に抵抗したのでした。
Ⅰ.戦略的な提案
私は彼にこう言いました。
「まず、こちらから動く事自体が戦いの上では間違っている。勇敢かもしれないが、命は落とすし、良い事は何もない」
彼は、
「では、服従すればよいのか。それでは、それこそ自国が奴隷化されてしまう。それこそ、本当に国が終わってしまう」
私は、そこで外国政策に替えればよいと思っていました。
「自国な有利なもの、特技で外交するように交渉するとか、そうした方が良かったのではないか?」
ですが彼は、判っていたのです。本当に自国にとって得意なものが、情報であったり、技術そのものである事を。特にとある情報についてはさすがに外交で使うべきでは無いと思っていたようです。
これだけは渡してはならない。
そう思っていたようです。
そこで、私は、こう思ったのですね。
「民族が囲まれている状況。逃げ場が無いのであれば、国として対立する前に、分散して間接的に協力できる体制にすればよいのでは?」
これについては半分は納得していました。
ユダヤが利用されず生き残るには、確かに良い方法の1つだったのです。
国家として固まってしまうから狙われてしまう。
その前に、国家として固まらずに最初から分散してしまうのです。
その方が狙いにくくなります。
まさしく現代のユダヤ人のあり方もこうなってしまい、世界中に散っていますね。
結局そうなるのは恐らく自然の流れだったと思います。
それなら、最初にそうしておけばよかったのでしょう。
後、理想は戦国日本の本願寺家のような形でしたが、しかし、このやり方ですとこの地では、宗教対立しそうですので、やっぱり通用しないでしょうね。
Ⅱ.争いでも、命を奪わないのは良い事
また彼にはこうも言いました。
「酷い扱いを受け腹を立てるのは判るが、捕虜にされている妻子の命を奪わない点はありがたいと思った方がよいよ」
「捕虜と言っても、妻子を守っているのだし、そこは誇りに思ってください。」
彼は、自身に関しては命を絶ってくれた方が良いと思っていましたが、実際妻子の命は助けてもらっているので、しぶしぶ最後は、納得してもいました。
この時十字軍は、命を絶つ事が結局は国家の維持にとって不利になる。
どうも紀元前の頃、学んだようです。その頃はどうも国家滅亡の危機を何回も経験してようです。
なるべく人の命を奪わない方が双方国力も維持できるし、支配にも有効。その後1000年以上国家が持ちますからね。
人の命を奪わない。それはあらゆる点で、基本的部分では正しいのです。
Ⅲ.アホになる
後、こうも言いました。
「酷い目に遭わされている相手には、アホになりきるのも1つの手。ある種のプライドは捨てるけれども。相手も酷い目を遭わすのも面白がってしている部分があるので、そこまでしたら逆に相手もしなくなる」
これに関しては
「ああ、考えておく・・・」
と言ってましたが。(笑)
さすがに彼の選択肢には無かったようです。
実際アホになりきるのはとても難しい事です。
しかし、これ東洋では結構有効なのですけどね。
このようにして、作戦的なところではそれなりに進展がありましたが、酷い見せしめを受ける事は我慢ができなかったようです。この部分だけは納得して貰えませんでした。
それでも、5割程は浄化した感じでした。
4.難しい点
まず、東洋と西洋って、基本的価値観がかなり違います。
死んで生きるとか通用しないですね。
西洋では、生きて名を轟かせる、という発想です。
後、無い方が良いという発想もあんまり通用しないです。
侘び寂びの良さとか基本的に通じないです。
無いのが良い、シンプルが良いというより、
こう有るのが良い、多い方が良い、ある方が良いという感じです。
ケーキで比較してみてもよく判りますが、例えばアメリカはとにかく、大きい方が良い、ゴージャスが良いという感覚。味は二の次です。日本では、とにかくまず質。味。美しさ。になってきますよね。
ですから、西洋の前世が出てきた時には基本的に西洋的価値観に合わす。
理解してもらう必要があります。
しかし、それが故でしょうね。
西洋では、宗教でもぶつかりますし(同胞のキリスト教やイスラム教の他、同じキリスト教内、イスラム教内であっても)、行き着くところ、文化、民族、でもぶつかってきます。
本当に一番良いのは、折り合う事ですが、
これは日本人があまりにもダントツで上手で、日本人は各文化の良い所をうまく取り込んでいくことができますが、彼らにはそれが難しいのです。
このように、その価値観、宗教観。気質等。
同じ自分の前世とは思えないところもあるのですね。
やはり土地エネルギーから受ける力は多大なものがあるのです。
5.苦手な地域って確かにある
個人差があるとは思いますが。
私の場合、前世ヒーリングで出てくる西洋の前世。
それは殆どが地中海の周りですが、本当にしんどいです。
エジプト、イスラエル、イタリア、スペイン。
本当にどこもしんどい前世ばかりです。(女性も含めてそのようです)
一方、日本はしんどい前世もありますが、楽しい前世の方が多いようです。
ですから、日本史には大いに興味ありますが、世界史は殆ど興味が沸かないのですね。
それだけ思い出したくない前世が多いのでしょう。
彼らは救われていないから繋がるのですが、地中海近辺で出てくる前世は毎度、難題を抱えています。
今回も一部は浄化されたものの、基本的には未解決案件で終わってしまいました。
6.まとめ
彼については、典型的西洋人という感じです。
どうも引く事は負けるという発想が強く、形、結果に捉われていました。
ですから、引くとか、あえて負けるとか、死んで生きるとか、分散するとかの発想がまだありません。
この段階では、ユダヤ人はまだ、世界に分散するという事を知らなかったのだと思いますが、分散化が始まった時、恐らく世界的に見て当時画期的発想だったと思います。
一方、日本人って古代より融合能力は優れていて、あの戦国本願寺家のように、有り方が変幻自在の所があったり、現代であっても、神道、西洋宗教、東洋宗教、をうまく国民行事に取り込んでいます。
料理であっても、フレンチ、イタリアン、中華、和食、極めて上手く融合しています。
案外フレンチ、イタリアン、中華でも、その国より日本で作ったものの方が美味しいという話もまんざら嘘では無いと思っています。
日本人は、もうそもそも、融合和合の発想が結構普通の所もあるのですね。
(個人的には世界の中でもダントツに融合能力が高いと思っています。)
前世の彼に限らずだと思いますが、多くの地で東洋と西洋の文化がうまく融合できればと思っています。(ちなみに現代のアメリカでは比較的上手くできている部分もあります)