2.輪廻転生と前世

輪廻転生

輪廻転生とは、人は死を迎えた後も何度も生まれ変わってくるという思想です。

但し、もう少し正確に言いますと、ライフレコードというものがあり、因果の元、鉱物、植物、虫、動物、人間、(この後も続きあり)とほぼこの順に転生しているという宇宙法則の事を言います。

現代では、主に東洋圏を中心に広まっています。

宗教では、インド発祥のものは殆どが該当し、ヒンズー教、仏教、ジャイナ教、シーク教等があります。また、ウパニシャッド哲学等、東洋哲学の殆どで輪廻転生思想が入っています。

また、輪廻転生とは無限に続き、そこには因果応報が伴っている事が殆どです。

前世を調べていくと、因果の法則の中、輪廻転生をしている事がよく判ってきます。

輪廻転生を信じる信じない人の比率。これも時代や国によってバラバラですね。

第1次世界大戦~第2次世界大戦中では多くの人が信じていませんでしたし。(正確には信じたくなくなるのでしょう、あの世も同じように続いてほしくないからです)それでも、年々信じる人は増加傾向ですし、恐らくながらギリシャ哲学から見ても元来は全世界東洋西洋問わず、時代によっては普通に信じられていたのでは?と思われる節があります。

1.西洋でも実は、輪廻転生が普及している所がかなりある

西洋宗教の殆どが、そもそも輪廻転生思想がありません。

この為、西洋では輪廻転生という思想が文化的なものも含め一見根付いていないようにも見えますが、実際には現代の西洋にもそこそこ普及しているようにも見えます。

Ⅰ.キリスト教、イスラム教でも輪廻転生を信じている宗派がある

キリスト教やイスラム教では殆どの宗派で輪廻転生思想がありません。

しかし、西洋宗教でも一部の宗派では輪廻転生思想があります。

イスラム教ではアラヴィー派、ドゥルーズ派ですとかありますね。キリスト教ではグノーシス派等があります。ユダヤ教の一部にもあるようです。

元来、キリスト教やイスラム教を中心に西洋宗教には転生思想が無いのですが、不思議と少数派の宗派で根付いているのは面白いところです。

時代と場所によっては、輪廻転生思想が優勢だった時期もあるかもしれません。そもそもはひょっとして輪廻転生が主流だったのか、ちょっと興味深いところですが。どうしても時の権力者が不都合な存在を消そうとするのはいつの時代も同じですので。

そもそも、輪廻転生思想って元来宗教ではないと思うのです。
思想の1つと言った方が自然です。

そういう意味では東洋の宗教って、宗教というよりは哲学の方が近い、もっと言うなら宇宙法則そのものを現しているものが多いと思っているんですけどね。

東洋思想を宗教化したのは、恐らく弟子達でしょう。弟子達には悪意は無かったようですが、体系化、宗教化した事で、戒律を生んでしまい間違った有り方になっていると、某聖人の過去世がちょっと嘆いていたことがあります。(笑)

Ⅱ.古代では西洋占星術にも輪廻転生思想が存在している所もあった

西洋占星術でも、原則輪廻転生思想がないものが大半です。現代の西洋文化には輪廻転生思想が無いものが多い為、そのようになっていると言った方がよいかもしれません。

しかし、上記の流れからも思うのですが、やっぱり西洋占星術にも輪廻転生が存在していたものもあったようです。私自身、前世で輪廻転生を取り入れた西洋占星術をしていたようですので、判る部分もあるのですが。

カバラや西洋占星術には、輪廻転生思想があるものも中にはあったようです。現在でもどこかで実在しているようですよ。

Ⅲ.古代ギリシャの哲学者は輪廻転生思想者が多い

ピダゴラス、ソクラテス、プラトンと言った哲学者は輪廻転生思想を持っていたようです。

ギリシャ、と言えば当時最も栄えていた地。その中でかなり影響を与えたのは間違いないようです。残念ながらソクラテスは迫害に会ったようで、国家より処刑を受けたという悲しい事実があります。

ピタゴラスは輪廻転生を二原論的に捕らえていたようです。あの世と現界。有限無限。
後、万物は数なり。等、結構面白い事言っています。ある点から見るとかなり真理に近い事言っていますけどね。西洋的な捉え方で、恐らく誰にでも一番受け入られ易く、判りやすいのかもしれません。

ソクラテスは不可知論者で、判らないものは判らない、知らないものは知らない、その中で死後の事はわからない前提で話を進めていました。唯物論者的に死んだ後は無に帰すという事であるなら、無に帰れる事は幸せであるし、と並行して、死後の世界があった場合はそれはそれで、あの世で良き友と話しができるだろうし、それも幸せである。という考え方でした。死後の世界を否定も肯定もせず判らないとしていますが、それでも周囲には輪廻転生思想の者が多く、どちらかと言えば輪廻転生思想派に含まれている事が多いようです。

プラトンはソクラテスの弟子で輪廻転生の考え方は基本にあり、イデア論を唱えました。
生成流転する物質界の背後には永遠不滅のイデアと理想の世界があり、イデアが真であり、この世は不完全な仮想の世界であるという考え方をしたのでした。

このように西洋宗教誕生の前。ギリシャ哲学者は輪廻転生論が結構普通だったようです。

・・・ここから思うのですが、元来は輪廻転生は東洋西洋関係なく普通に皆思っていたのでは?とも感じるのですが。

Ⅳ.スウェーデン・ボルグ氏はあの世を書にまとめた

スウェーデン・ボルグ氏は18世紀に北欧で活躍した科学者、鉱山技師、政治家、発明家、学者、哲学者、詩人、霊能者。9ヶ国語を語り、50代半ばにして霊界に出入りできるようになると、84歳まで亡くなる30年間は、霊界研究に没頭したという事です。超多彩な能力。また、かなり特殊な経歴の持ち主です。

「天界と地獄」という書はかなり有名だと思います。あの世について記載したもので、現代でも多くの人に読まれている本ですね。

簡潔にまとめますと、あの世とこの世は結局ほぼ同じという事ですね。違いがあるとすれば、あの世は思いがベース。この世も思いと物質が共存する。しかし、結局はあの世とこの世は合わせ鏡だという事ですね。神道でも似た事が記載していますが、輪廻転生の一環として記載されています。

また、結局の所、自分のした世界はそのままあの世でも同じような世界に行きますし、結局は行きたい所に行くようになっているという事です。行き着くところ、自身が何を思い、何をしているかであの世でも行く場所が決まるという事です。(正確にはもうこの世で自分で決めているのですが)

西洋の方ですので、表現世界は西洋の世界観ですね。
西洋独特の記載の仕方です。

この書でのあの世とは精霊界を指していて、一応この「前世の法則」では前世の1つであり、未来世の1つであるという視点で記載しております。

ちなみにですが、スウェーデン・ボルグ氏、転生は1200回近く、地球上では法則的にあまりいない特殊なお役割の方のようです。

Ⅴ.アンケートでは西洋でも輪廻転生を3割は信じている

2003年、アメリカの某所での調査によりますと、輪廻転生を信じている人は27%だったそうです。
ちなみに死んだ後の魂の存在を信じている人は84%でした。

つまり死後の魂の存在は信じるけれども、輪廻転生では無いという考え方がスタンダードという事なんですね。

ですが、死後の世界があるという事を信じている人が84%ってそこまで唯物的でもないのが意外(といえば失礼かも)でした。輪廻転生は信じてなくとも、霊的なものを信じている人は結構多いのです。

2.実は輪廻転生を信じている人は増えてきている

日本では輪廻転生を信じている人は、2010年では40%くらいのようです。2019年では50%くらいになっているようです。

信じている人は年々増加しているように思えますが、2010年と2019年でも地球自体のエネルギー波が年々変わっていますので、ある意味自然な事だと思います。

日本に限らずですが、この輪廻転生を信じている人の割合の増加傾向。全世界的に同じ流れだと見ています。

波動の重い時代、例えば20世紀前半頃。であれば、信じている人は少なかったように思います。
だから例えば、ニーチェが「神が死んだ」とか言ってたんでしょうね。判りますその気持ち。2度の世界大戦の頃は、唯物性が非常に強かった時代でしたし。

私が若い頃でも、まだ1980年~2000年頃は、霊的なものは非科学だとか、信憑性が無い、証拠が無いとか、そういった論調が結構強かったのですが、やっぱり2000年以降年々、特に重さの底を2011年頃として、その後明確に変わってきたのは2013年頃からだと思いますが、年々地球のエネルギー状態が変わってきているのは間違いなく、同時に輪廻転生を信じる人も増加傾向だと見ています。

このように輪廻転生を信じている人は現代はかなり多いようですね。

輪廻転生を信じる信じない。

これは時代における地球のエネルギー状態、その時の国の有り方。で結構変わってくるように思えます。

最も、生まれてくる魂もその時その場所で違いますし、彼らの前世の影響も結構大きいと思っていますけどね。

3.輪廻転生は転生の後半で学ぶ事が多い

輪廻転生は転生の後半あたりから興味を持つ、関心を持つ事が多いです。
一般的には転生回数で言えば400回頃からです。

これまで出会ってきた殆どの人が、順番は先に西洋思想(西洋宗教)のご縁が深く、後から東洋思想(東洋宗教)にご縁が深い、といったパターンが多いのです。

これは本当に不思議です。

恐らくながらまず最初に3次元の重要性、物質の重要性から学ぶ方が良いのでしょうね。単純に最初はその獲得の仕方、等覚えるのが面白いですし、実際そういった経験も重要です。

ところが転生の途中で単純にそれだけの価値観では成立しなくなってくるのです。
心を傷つけてまでですとか、罪悪感ですとか、犠牲を出してしまうとか、争ってまで奪う事は果たしてよいものなのか。そういった精神的な部分が強くなってくるのです。そうなると次に哲学や宗教に興味を持ち出すようになってきます。

この中でも前半西洋哲学や西洋宗教にご縁がある人が多いようです。後半に東洋思想、東洋宗教にご縁が深まるというパターンが多いです。まずは、西洋的感覚の中での宗教観を学ぶことから始める事が多いのです。

宗教でも、大きく分けて西洋宗教と東洋宗教とありますが、結局輪廻転生があると無いの違いが大きいと思います。

輪廻転生が無い世界となると、恐らくながら生きている意味を見出せなくなってくるようになってくるようになります。

必ず来る死の前に名誉・地位・財産を確実に失うのですから、これらを持つ意義を見出せなくなるのです。

ここで誰でもぶち当たるのが虚無世界、ニヒリズムといった事になります。10代で結構こういった事を考える人は前世で既にこういった経験をしている事も多いですね。そうなりますと、結局の所輪廻転生思想のある事が重要になってきます。死んで持っていけるものに興味を持ち出すのです。

転生順もおおむね上記の流れになってくる事が多いです。

輪廻転生の思想にご縁が深くなるのは、一般的には転生後半の事が多いのですが、しかし現代に生まれてきている魂はこの法則が外れている人も多いので(つまりより高度な魂)、興味が湧いたなら少しでも早く実感・体感した方がよいです。

誰にでも輪廻転生していると実感できる方法は前世療法、もしくは前世ヒーリングです。
(個人的には何度も記載している通り前世ヒーリングが良いと思っています)
次点候補では故人交信がありますが、相手が前世の自分ならまだしも、原則自分でない事がほとんどだと思いますので、霊界と繋がる事は実感できても輪廻転生の実感は持てないかもしれません。

このような経験をしなくとも、誰でも日常的に前世と同じような事はしているものなんですけどね。

歴史は繰返すと言いますが、実は、前世の自分と同じ事を繰返しているものなんですね。嗜好や趣味、興味があるものなんかあんまり変わらないものも結構多いです。

次は輪廻転生をもう少し掘り下げて、実はカルマ解消では結構重要な動物時代の前世のお話をしたいと思います。

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