この世で争いが起こらないようにするには。
全ての人が男女間でのカルマを無くせば良いようです。
実は、これは簡単そうで、簡単でもないようなのです。
今回は、典型的な男女の問題、そしてよくある問題を回避、起こさないように気をつける事について書いてみました。
1.男性と女性は求めるものが違う
男性と女性では求めているものが基本的には違います。
女性は男性に対して、形は様々でも、安心、安定と言った現実(3次元)を。
男性は女性に対して、形は様々でも、ロマン、理想を求めています。
悪く言えば、男性はあんまり現実(3次元)に興味が無い部分もあるのです。
これはどうも、動物時代からそのようですね。
勿論個々に応じてその度合いには差がありますが、特に人間転生が初期になる程、この傾向は強そうです。
(ただ、これも一般論で、魂の進みが速い女性が遅い男性をリードするというケースもあったりします。人間特有の現象ですね。)
2.よくある男女の問題、人間転生初期
この後のお話は、よくある男女の問題についてです。
飛鳥時代日本でのお話。
男性には妻がいて、また愛人も居たのですが、双方に子供がいました。
男性は愛人に対しては、
「死ぬまでずっと守るから」
と約束しました。
その3年位後、男性は戦いに敗れ若くして命を落とします。
その時、妻と子は共に命を落としたのでした。
一方、愛人と愛人の子は生き残りました。
ですが、やっぱり愛人はその後、大変な人生を送る事になります。
Ⅰ.女性の言い分
「私を一生守ると約束した」
「守れないなら最初から言わないでほしい」
「できない約束ならしないでほしい」
その後ずっと彼の事を恨んでいます。
その恨みの念はずっと無くならず、現世の自身にまで続いていたのです。
Ⅱ.男性の言い分
「彼女は行き場が無く頼ってきて、だからかわいそうと思っただけ」
「そもそも子供が欲しいと行ってきたのは女性側」
「死ぬまで命を守るというのを、頭から信じ込む方がおかしい」
彼的には、助けてあげた感覚の方が強かったようです。
Ⅲ.男性側の問題
まず、
判らないものは判らないと言う事の重要性。
つまり、判らないという事は簡単に約束はしないという事です。
(しかし、彼的には、命なんていつ亡くなるか判る訳が無い、事が判っているという前提です。悪意は勿論ありません)
この事も重要なのですが、もっと重要な事。
時代背景の問題もあると思いますが、子供を作る時は、
やはり、その後の事を考える必要があります。
この時代は、物資も現代程豊かではなく、生きていければ十分に幸せ、命さえある事が幸せという時代背景から、安易に愛人間でも子供を作っていた傾向があります。
戦乱の時代、疫病で人口が減る時代、物資が豊かで無い時代、このような時代では、形を問わず、子孫を残そうとする話は珍しくないのです。(動物も同じですよね)
ですが、女性との間で子を産んだ以上、いかなる時代背景でも面倒を見る義務はあるのだと思います。
実際、前世の彼の中では、彼女が望むから作ったという話なので、あんまりその子の将来まで考えていない感じが伝わったのですね。もし、生まれてくる子供の未来まで考えていますと、女性が望んだ位では、子を産まなかったと思うのです。
確かに誰でも死なない事が前提で生きていると思いますが、いつ死ぬか判らないのが実際のところですし、特に戦乱の時代こそしてはならないのです。
実際、愛人の子供は生き延びたわけですし、子供は案外何も思っていませんが、やはり愛人としては恨むという心情はよく判るのです。
彼は、子供を産むという選択をしましたが、子供を作ったからこそ、その後何百転生と恨みを受け続ける事となったのです。
彼女の本心としては、「できない約束ならしないでほしい」という事もありますが、
自身の未来の事、また子供の未来の事を最初からあんまり考えてくれなかった。この事に対して一番恨みに思っているのです。
子を産むというのは多大な責任が発生します。
できる、できないはひとまず置いても、その子の未来を考える。
その責任を負えないのであれば、やはり子を産むのは止めるべきなのです。
男性はやはりどうしても、子を産む、その後の責任や、その後の未来像を描いていない転生というのがあるものなのです。
特に愛人に関しては、その傾向が強い時代背景の事も多いです。
その結果、恨みを何百転生と受け続けてしまうという流れにもなります。
男性は、まずここに気をつける必要があります。
Ⅳ.女性側の問題
確かに彼は「死ぬまで守る」という事を約束しました。
彼としては、気持ちとしては嘘は無かったでしょうし、見捨てるという選択肢も無い事はよく判ります。
しかし、実際には戦いに敗れ、若くして命を落とし、死ぬまで守る、という事はできませんでした。
彼女としては、できない約束を破ったことが許せなかったのです。
しかし、彼女は自分の死期って判るのでしょうか。
彼は約束を守らなかったにしても、彼の死期って彼女は判っていたのでしょうか。
死期って原則判らないのです。
未来って判らないが真理なのですから。
生命保険なんて無い時代ですので、夫がいつ死んでも、という覚悟は絶対必要なのです。
彼の立場の事を理解しているとするならなおさらです。
約束を破るのはだめですが、真理と向き合わないのはもっとだめなのですね。
彼女の致命的な問題。
自分の判断。
自分の決断に対し、責任を放棄している所にあります。
そう、自分自身に対して向き合っていない所にあります。
もっと言うなら、因果を完全に無視しています。
因果を無視しますと、最悪の事態への覚悟が大体ありませんので、その時には大変な目に遭いますし、損得勘定より、良い種すら蒔かなくなり、さらに良い結果を受取れない流れとループしていきます。
彼女が一番気をつけないといけないのは、まず自分が子供を産もうとした判断は自分の責任。でしたし、
自分がそういう判断をした以上、最悪の事態を想定しておかなくてはならないのです。
特に彼は戦いでいつ死んでもおかしくない状況の人です。
子を産むのなら、彼が亡くなっても1人で育てる覚悟が必要なのです。
その覚悟が無いのであれば、産まなければよいのです。
いや産んではならないでしょう。
彼女は結局、自身の決断、責任から、全て相手に背負わせています。
このカルマが結局、子供を1人で育てるという事になったのです。
また、3次元への安心、安定は求めていて興味があっても、全てが因果で成立している事に彼女は向き合っていません。
そもそも、自分の責任を他人になすりつけるカルマの怖さもまだ知らないのでしょう。
最終的には当然、誰かから責任をなすりつけられる事になる事は判っていないといけないですが、彼女は判っている訳ではありません。だから恨む事ができるのです。
動物時代の前世から、女性は男性に守られるという事もあって、どうしてもしてもらえる事を当たり前に思ってしまう節がありますが、これが人間の世界では、そうはうまく行かない事があります。
まずは自身の決断、行動は全て自分に返ってくる事に目を向ける必要があります。もう人間ですから。(実は動物でも判っている者は判っているんですが)
このような男女間での問題は、ちょっと極端な事例ですが、典型的なあるある話です。
ですが、誰もが通る道なのですね。
3.解決法
Ⅰ.異性の前世を想定してみる
女性なら、男性の前世を想定してみてください。
男性なら、女性の前世を想定してみてください。
異性の前世は、お相手にどうしてほしいと思うでしょうか。
また、自分なら異性の前世にどうしてあげたいと思うでしょうか。
Ⅱ.してもらう事より、してあげられる事を考える
実は、相手にしてもらう事っていつどのようなものか判らないですし、不確実なものです。
むしろ、自分がしてあげられる事を軸に置く方が確実です。
それは必ず自身に返ってくるものですからね。
因果に速い遅いはあっても、いつかは必ず返ってくるものなのです。
ですから、まず自身がしてあげられる事を軸に置いてみてください。
4.まとめ
男性でよくある問題は、女性の現実的な部分を理解せず、理想に走っているケースに多いです。
この為、ズレもよくあります。特に動物時代からの前世より、複数間で子孫を残し、逆恨みを抱かせるという事もよくあるのですね。
女性でよくある問題は、自身の因果から目を離し、ついつい自身の責任まで男性に負わせてしまうケースですね。
どうしても動物時代の前世からの影響がそのまま出てしまうケースです。
先述した例はかなり極端ですが、しかし、前世の1つには、上記のような事、もしくは似た型を経験する事は多いのです。
解決法は、次のようになります。
自分の因果に向き合う。
自分がしてもらう事より、してあげられる事に軸を置く。
そして、自身の判断、決断に責任を持つ。
責任、覚悟を持てないならしない。