今回は理不尽な、友人による裏切りに遭った前世です。
ここまで紹介した前世に比べますと、比較的平凡な感じの話にも思えますが、今こうやって書いてみますと、また奥の深い話だと改めて思いました。とある前世と深い繋がりがある事が判ったからです。
また、多くの人にも、よく起こりがちなパターンだとも思いました。
1.痛む場所
右肩上側中央部分。
程々的な痛み方。やはり、程々でしたが。但し、これは彼1回に限定した場合になります。
2.生い立ち
平安時代前期(900年頃)、終生ずっと京都。712回目転生。
両親は平凡な町民。
その後、京都の役人になる前世。
妻子にも恵まれ、そのまま順調に出世するが、40歳位の時。出世の途中で友人の裏切りに合う。
上司に対して、同僚の友人よりアドバイスを受け、そのようにして行動に移したが、その後左遷させられる原因となる。同僚の友人は、上司が怒りに触れる事を判っていて、アドバイスをしたのだった。つまり謀略。
このように自身が出世街道から外れ、その後はその友人が代わって出世街道に。
実はその友人は、幼少の頃より数十年来共にしてきた友達だった。
この裏切りの謀略に対し、相当の負の感情を持っている。
3.実際の会話
ヒーリングで繋がった瞬間から彼は裏切りに対する怒りで一杯でした。
長年の友人なのに、その謀略、裏切りが許せない。
子々孫々、相手を代々恨むとまで言っていたところからスタートです。
こうしてみると700回転生していても100回台の自分と言っている事が変わらない。
確かに、この時代は呪詛が全盛の時代。時代の常識は恐ろしいと思いましたが。
まず最初に、ヒーリングの先生に彼と自分の家族構成を確認。
双方、妻子が居る状態だったようです。
では、友人の心境はどこから変わったのか。
妻と結婚し、子供もでき。恐らくその辺りから変わったはずと見ましたが、その通りでした。
変わった節目は妻との結婚。そこから、彼に妻の価値観が入ってきている。
結婚とは、自分だけの自分から、周りの人を含めた自分に代わる時期。
だから、友達を取らずに妻や子供を取る事がある。
やはり、妻ができ、子供ができれば、考えが変わる事がある。
この事を伝えましたら、彼はすぐに納得しました。
このようにして、彼は浄化したのです。
話的には非常に早かったですし、すぐ終わったのですが。
人は人との出会いで変わっていく。
いつまでも、その人がその人でいるとは変わらない。
確かにこの部分も重要ですが、ここまでであれば、よくある話。
ですが、後から考えてみると、やはりこの前世にももっと深い意味があったのです。
4.後から判った事
この話で裏切りのスタートは、友人の妻と結婚した辺りからでした。
実は、この友人の妻ですが、何故だか必要以上に前世の私を恨んでいたかもしれない。
書いている内にそう思ったのです。
で、調べてみると、なんと、実は呪詛の前世が絡んでいたのです。
参考:前世療法体験談 vol.7 奈良時代奈良 呪詛で苦しむ前世
実は、彼女の父親が、彼の呪詛によって亡くなっていたのですね。
彼女はその事を知っている訳ではありませんでしたが、心のどこかで何故だか思っていたのでしょう。深層部分で何となく感ずいていたようなのです。
だから、友人の妻は、このような行動(正確には友人にアドバイス)を取ったのですね。
一方、前世の自分についてですが、その原因となっている1つが、実は100回台前半の前世にあるとも思っていません。
彼は700回台の転生ですが、まさか、前世の自分の行為が返って来たとも思っていない。
転生回数的には、はるか前の自分なのですから。
だから自分が当初、自分に原因がある。悪いようにも思えないのです。
確かに彼の生涯では、友人、またその妻。子供。誰に対しても裏切られるような覚えも無いですし、むしろ良い振る舞いの方が多かったともいえます。
ただ、原因となっている前世と時空間が極めて近い所だった。
念を発していた場所は京都でしたし、この話はその後数十年程の事なのです。
だから、このようにして因果が返ってきたのですね。
そして、彼はあの呪詛で苦しんだ前世と同じような感情を持つ、という繰り返しで終わっているのです。
この場合、彼は裏切られるという形で、前世のカルマ解消にはなっているのですが。
した事はされるのですが、転生をはるかに超えて発生するのは確かに相当辛い事ですね。
5.まとめ
たられば、ですが、もし奈良時代の自分が呪詛をしていなければ、このような目には遭っていません。
ですから、負の行いはしてはならないのです。これは当たり前として。
しかし、これもよくある話なのですが、今世で覚えも無いのに、酷い目に遭ったというのであれば、大体このような感じが多いと思っています。
その原因は、はるか前の前世でしたこと。
しかし、理不尽な結果が起こったのは、その前世と時空間が近かったから。
このように理不尽な結果を受けた場合、取る行動は
まず、その原因の追究、理解。
これは前世療法や前世ヒーリング、オーリング等で判ってきます。
次に、原因が理解できますと、ここからようやく次のステップに進める事が多いです。それは、
負の想念を断ち切る事。
原因が判らなければ、やはり負の想念を断ち切るのは難しいと思います。
今回の京都の役人のケースでも、この負の想念の連鎖は、非常に長く広範で続いていましたからね。
私のライフレコードもそうですが、何より3次元空間で相当長く続いていました。
前世ヒーリングで判った、少なくともこの2回、・・・恐らく3回。
始まりは飛鳥朝時代~ずっと繰り返していそうですね。
その間、その負の感情の連鎖に巻き込まれた人、全員が、被害者であり加害者であり。を繰返します。
それを、転生1回で双方を経験する事もあれば、転生1回で片側という事もあるのです。
特に加害者側にだけはならないようにしたいのですが・・・。
実は話を終わらせる、負のカルマの連鎖を完全に終わらせるとすれば、
被害者のみの転生時にあるように思うのです。
そして、カルマの流れを理解し、原因を理解し、負の想念を断ち切ってください。
この転生で彼は被害を受けていますが、加害した側は、それはそれで裏切ったカルマを新たに蒔いているのです。
やられたからやり返すでは、延々にカルマが断ち切れず、場合によってはさらに悪化しますので。
ですから、理不尽な被害を受けた時、その原因を理解し、負の想念を断ち切ってください。
最終的には、恨まなくなる。これが一番です。
そして、負の連鎖(想念、行為)を終わらせましょう。