今回の前世はちょっと特殊な前世です。
通常、多くの前世ヒーリングでは、問題が解決、カルマ解消できた場合、その傷の場所の痛みがすぐ無くなります。
ですが、彼に関しては、季節と共に話が推移するのです。
(1つ問題が根本的に解決していないからという事もありますが)
最初に登場した日から半年以上経過していますが、実はまだ話が継続中です。
と言ってももうすぐ解決するのでは?となんとなく思っていますが。
(丁度丸1年、経過時に注目しております)
1.痛む場所
この時痛む場所は以前サウジの前世を見てもらったところと同じ場所。右肩裏側の部分です。
以前サウジの時の前世が浄化した時に、感覚的に、この右肩裏側部分には何名か居る事は判っていました。
多分10名は越えていそうですけどね。
その内の1人です。
同じ場所でするのは今回が初めてです。
その時、見て欲しい、という意識を強く感じたのです。
なんとなくですが、テーマは似たようなものだな、と頭で描きながら望みました。
2.生い立ち
場所は江戸時代前半、香川。とある村での事です。
若い時に、どうも、母親に捨てられている感じです。
元々生まれた時から片親で、しょっちゅう1人ぼっちにされたようですが、ある日から母親は帰らなくなりました。
それ以降は空き小屋に住んでいたりしていたようです。半野宿状態です。
これは大体10歳くらいから始まったようです。
この後、物乞いとかして何とか生活を繋いでいましたので、街中では若い頃より蔑まれたようでした。
暫くは物乞いでやっていけましたが、12歳辺りを越えてきますと、物も貰えなくなってきます。
そこで自然と村の便利屋の仕事を引き受けるようになります。便利屋と言っても、どちらかと言えばアウトロー的な交渉事が多いようでした。
例えば、工作系ですね。
敵やライバルの足を引張るような、あんまりフェアでは無い依頼です。
しかも、それが地元の有力者が頼んでくるのです。
表向きは名士なので権威があるのですが、裏ではこれ以上なく酷い事をしているのです。
他にも探偵みたいな仕事。
今で言う浮気調査みたいな事ですとか。酷い場合には、その相手に仕返しするまで依頼される事もあったのです。
これは地元の名士に限らず、多くの村人も皆、依頼してきました。
この村はそれ程大きな村ではありませんが、それが故独特の風習がありました。
平たく言えば、差別意識です。
彼は、普段は、物乞いだの、親に捨てられた者だの、酷く蔑ずまれる事が殆どでした。
彼に依頼をかけてくる者達は、他人には良い顔をする一方で、彼の前では酷い事を平気で依頼してくるのです。
本当は、依頼している事自体が一番恥ずかしいですし、情けない事をしているのですが、実際には自分は手を下すわけではない。だから、自分は本当は高貴な人間だ。なんて勘違いしているのです。
最も耐え難いのは、依頼者から、いざその場面で、人前で恥ずかしい思いをさせられた事もあったようです。小さい村ですので、噂が広まるとかなりきついのです。
また、首謀者でもないのに、いざその時になってから首謀者として濡れ衣着せられたりですとか。
そう、依頼ではなく、ある種の、利用、裏切りもあったのです。ですが、お金を貰う立場上断れない部分もありますし。
彼らの中では、自分達が考えている負の部分を身分の低い者に押し付け、それを身分の低い者にさせる事で、自身の立場を守ろうという、ちょっと現代では考えられない世界です。
このように差別が当たり前の世界ってかなり怖いです。
群衆心理ってどんどんエスカレートしますと、本当にどこまでも残酷になっていくのですね。
また、相当酷い事をしても、皆が黙認。そして、それが当たり前。そしてさらにエスカレート。
負の流れが進む時はこのような流れになるのです。
このように、彼の中では、人とはこんなもの。という結果論になっているのです。
社会、というより人に対して絶望している状態です。
正直こういった仕事をしているので、人の事をとやかく言える立場では無いのですが、内心この人達を軽蔑しており、幼少の頃から人に対して絶望しています。
それから。最もかわいそうな所。
残念ながら、心を開く事のできる人とは出会う事が無いまま人生を終えているようです。
人間不信は生涯ずっと変わらないまま終えたのでした。
生涯独り身で、山小屋を立てそこで1人で過しているようです。
3.実際の対話 1回目 2019年4月6日
長い人生送っていますと、周囲の人全員が信用できない時ってあるものなのです。
幼少時~学生時代であれば通常、友人、先生、両親。
このどこかで打開できれば、何とかなるものと私は思っています。
ですが、これが全員。打開できない時ってあるのです。
私の人生であれば、確かに、友人、先生、両親。
この3者間で本音が言えない、つまり理解者が居ないという経験はありました。
まあ、大人の都合ですね。大人が正しいという世界に合わす事が正義で、それ以外は人扱いされない。
そのような世界観だったのです。
時代の流れはあると思いますが、私の受けた世界観は、当時は点数が人格でした。
これが当時の中高の進学校にある世界観でしたね。
だから本音は誰にも言えないのです。
言えば「お前が間違っている」という返事は判っていましたし、中には言われて逆上した先生も居ましたからね。
そして、人に絶望していく。ような流れ。
特に本音が言えない日々が続くと、人として生きている感が無くなるのです。
高校1年生の時は本当に廃人ぽかったですけどね。
当時は、中高生ですので、お金も無いし、ネットも無いし、何より霊感も全然無い(笑)。
ですから、周囲の価値観がどうしても絶対で、押し付けられ我慢するしかないのです。
今であれば、ネットがあるのでまだ解決法があるように思えますが、この時は理解者が現れない。
という事を経験しておく事が重要だったようです。
・・・とこの話もしだすと長くなるので、ここまでにしますが。
ただ、状況は確かに似ているのです。
ですが、やっぱり彼の方が格段にかわいそうですね。
彼に関して言えば生涯、本音で話せる相手が居なかった、現れなかったのですから。
(サウジの時はまだ占い師さんが現れましたが)
恐らく若い時程そうだと思うのですが、周囲の人間が全員信用できない、信頼できない空間にずっと居ると、人ってそういうものだ、と決め付けてしまう事が普通です。
遂にあきらめから、行動する気も失せてくるのです。
そして、どんどん負の行動を取り出したりするようになるのです。
まず、私はこう聞きました。
「場所を変えてみては?」
「何故変える必要がある?」
当時は江戸時代で、村社会が普通。
場所を変える必要性が特に無いのですね。
そもそも、その発想がまず無いのでした。
また、何より絶望しているので、行動する気が無いのです。
後、こうも伝えました。
「した事は返ってくるものだけど、そこはどう思う?変えた方がよいのでは?」
「ありがとう。それも判っている。でも、現在この環境ならこうするしかないし、人とはそんなものだと思っている」
といいつつ、絶望感から動けていないのです。
私もこの時はアドバイスにちょっと困ってしまいました。
ただ、彼の気持ちはよく判りますし、ほっておけないのです。
やはり理解者がいなかったら、誰でもそうなってしまう。
そのような状況がよく判るのです。
しかし、彼は、与えられた時空間の中では精一杯しているのは伝わってきましたし、愛される事を知らないからそうなってしまったのだった、とも思ったのです。
後、そのような環境化であっても、自分の価値観にはブレが無い点は素晴らしいと思いました。
悪いものは悪い。
間違ってるものは間違っている。
ですから、私は彼にこう言って今回は終わりました。
「自分の目線にはブレが無い。今の状況では精一杯頑張っている。お前の事は誇りに思う。お前の事は好きだよ。」
すると、彼はビクっと反応したのです。
そう言われた事は生涯でずっとなかったのですね。
この時は、まだここまでしか言えませんでした。
4.実際の対話 2回目 2019年6月29日
この日は、解決できそうと思った前世をいくつか見てもらった日でした。
スペイン十字軍の前世はこの日に解決しましたが、江戸時代の彼もその後ずっと気になっていたので、この時1つしてみたい質問があったので聞いてみたのです。
「自然は好き?」
そう。自然程、愛がいっぱいで、自然程裏切らない存在って無いのです。
常日頃、自然と会話している。事ができている程そうだと思います。
愛が常にあるのは自然。
これだけ人類は地球の環境を破壊し続けていても、自然は、人に愛を与えている存在の方が圧倒的多数ですから。
すると、ヒーリングの先生はこう言ったのです。
「人には心を許していないが、蛙がかわいいと思っている」
「お前はいいよな。いつも自由で。なんて事言っている」
蛙の前では唯一笑顔を見せてたようなんですね。
彼は、こういった一面を持ち合わせているのでした。
私はこう伝えました。
「信じれる所から信じて。動物、植物何でも良いから。人間でなくていいので。」
彼の心も徐々に開いてきています。
人間不信は相変わらずですが。
5.実際の対話 3回目 2019年11月30日
この頃思ったのが、旅に出れば何かが変わるのでは?と思ったのです。
時空間を変える。この事で価値観が変わる事は当り前の事です。
実際、この頃には時空間テレポート、非コントロール型の6次元体験をよくしていた時期でしたから。
彼は、ずっと同じ村で一生を過しました。
それもどうも南が山脈の地形だった為、1日中、日の当たらない暗い空間だったのです。
彼が酷い仕打ちを受けているのは、普段暮らしている所のエネルギーが元々低い地だった、という感覚があったのです。人は住んでいる所のエネルギーの影響を大きく受けますからね。
「旅に出てください」
「その場所での人を観察してみください。地元の人と何か違うのでは」
「僧侶とお話してください。できれば、地元色が全く無い人と」
彼は人間嫌いでしたが、僧侶は地元には居らず、たまに通りすがるだけ。
嫌な思いは特に無いとは言っていました。
行く場所は海なんかいいのでは?と言いましたが、仕事上危険性があるので、山にするとの事でした。
行く時期は、春、3~5月をお勧めしましたが、人に見つかる危険性があるので、冬にすると言いました。
この時、6月の時には蛙の話。11月の時には冬山の話。
結構季節通りに動いているという不思議な事に気付いたのです。
6.実際の対話 4回目 2020年1月7日
あれから追加で思ったのですが、自然のエネルギーを受けるなら、温泉に行けばよいと思いました。
「温泉に行っておいで。」
彼は大乗気でした。
そう、自然のエネルギーをよさを満喫すればよい。と思ったのです。
温泉につかる事で、ダイレクトに自然の愛を体感する事ができると思ったのです。
もうその地が気に入れば引っ越せばよいとも思っていました。
この日はこれだけです。
まだまだ、人嫌いは変わっていませんけどね。
7.彼の転生回数が日増しに変わっている
実は彼の転生数は初めて会った2019年4月6日段階では161回目でした。
ですが、2018年11月30日段階では121回目になっています。
なお、この記事をアップする2020年1月17日では105回目になっているのです。
これは、記録を付けている内に161回目の転生が重複した事があって、気になったのですね。
実は、前世療法を受け、前世ヒーリングが進みますと、過去が変わっていきますので、書き換え現象が起こるようなのです。
ですから、この前世療法の中の転生回数は当時の回数という事なのですね。
1回目と4回目とでは彼の状況も全く違っているという事もありますが、その間に受けた前世ヒーリングによって私自身も変わっています。
このように、前世ヒーリングを進めていきますと、ライフレコードそのものから変わっていくようです。
8.まとめ
このように、彼は1回目と4回目とで、もう結構変わってきています。
彼は当初、誰にも心を開いた人はいませんでした。
生涯人間不信で終わっているのです。
ですが、徐々に心を開いてきています。
また、行動範囲も広がっています。
少なくとも、地元の村から生涯出た事は無かったのですが、徐々に活動範囲を広げているのです。
彼はどのように変わっていくのでしょうか。
彼の今後が、楽しみなんですけどね。