今回は、鎌倉初期の頃の女性の話です。
彼女は没落貴族の子として生まれ、皇室系の場で働く事になりますが、その後、権力者に嫁ぐ事になります。
ですが、彼女は後継者争いに巻き込まれ、命を落とす事になります。
僅か18歳の短い命でしたが、彼女の運命はどうにも変えられないようにしか思えなかったのです。
1.痛む場所
左腰。
310回目の転生 京都、1199年~1217年
腰の部分というのも初めてです。
前世ヒーリングを受けた日 2020年2月18日
2.状況
彼女は没落貴族の子として生まれます。
やがて、皇室系の下女として勤めます。
そんなある日、とある権力者にその働きを認められ、側室になります。
彼女は身篭りますが、その権力者にはどうも男子が生まれてこなかったようです。後継者がいないのですね。
彼女は後継者争いから、周囲に反感を買う事になります。
また、下女がその権力者と婚姻したり、子を作る事自体も、まずありえない事でもあり、この事も多くの者から反感を買ったのでした。
そんなある日、彼女は周囲に貶められ、毒殺されたようです。
身篭った子供と共に命を落としたのでした。
(ちなみに生まれてきたとしたらやっぱり男の子だったようです)
享年18歳。
彼女の性格
若いという事もありますが、地味で、権力志向は全くありません。
周囲の権力志向者には、正直しんどい思いをずっとしていたようです。
確かに宮中にはあまりいないタイプです。
真面目タイプ。
3.実際の会話
この状況を聞いた時に、彼女はどうにも変えようが無い運命のようにしか思えなかったのです。
つまり、没落貴族に生まれて、そのまま皇室に勤め、権力者に側室になるよう要請され、そして身篭った後、僅か18歳で命を落とすという。
この場面で、彼女の運命をどうにか変えられないか、よく考えてみました。
まず、皇室に勤めるしか無かったのか。という事ですが、これも没落貴族の仕事と言えば、皇室内で勤められる事自体は非常に誇りであって、是非ここに行きなさい。と両親もそう言っていましたし、一般論的にも職業選択として普通の選択になると思います。
当時15歳位。
やっぱりこの職業も変えにくいです。
次に、その権力者からの側室の要請を断る事はできなかったのか。という点ですね。
もし側室の要請を受けたら、ある程度周囲が敵だらけになるのも判らなくはないのですが、一方で権力者からの要請を断る事もとてもできないのです。
断ったら断ったで問題ですし、仕事にも支障が出るでしょう。
また、その方の思いも誠意はありましたので、受け入れたのだと思います。
やっぱり受け入れるしか無かったでしょう。
最後にですが、周囲はほぼ全員敵状態です。
この状況を打開すべく、逃げる訳には行かなかったのか?
例えば、子供の為に尼寺に逃げ込む訳には行かなかったのか?
という事ですが。
しかし、これはやはり協力者が必要です。
逃げ出すにしても、最低でも2~3名程は必要だったでしょう。
ですが、実際には勤め出してからはそれ程間がなく、仕事場ですから、状況的に彼女の味方(正確には理解者)は1人もいません。
恐らく、もし脱出が出来そうであれば、その方法を彼女は取っていたと思います。
念の為にですが、権力者にその計らいを伝える可能性も無くはありませんが、やっぱり宮中で過すのが自然ですし、実際とても意見を言える立場でも無かった為、やっぱり無理だったでしょう。
ですから、この日は彼女にアドバイスらしき事はできませんでした。
ですが、念の為、その運命を受けた理由については述べておきました。
「実は男性の前世で武士の時に蒔いたカルマが今回の影響を与えているのです」
彼女曰く
「そんなの関係ないと思います!」(キッパリ口調)
正直、今回は言える事がなく困ってしまいました。
だた1つだけこう伝えました。もうこれだけしか言えませんでした。
「よく、頑張ったと思う。与えられた状況の中で精一杯の事はしたと思う」
彼女は、
「私、間違っていなかったんですよね」
と泣いて言っていました。
彼女は、誰かにはやっぱり理解してほしかったのです。
自分の取ってきた道が間違っていなかったことが。
その時周囲は全員敵でしたからね。
また、子供の命を守りきれなかった事に対しても、彼女の中では悔しい思いが一杯でしたが、この事に関する罪悪感もあったのです。
私の女性の前世全般的に言えますが、何はともあれ子供の命はやっぱり最優先しています。
ですが、この時は子の命を守れなかった。
やっぱり、一番辛かった事、無念だったのは、この事だったと思います。
少しだけでも安心してもらえた事は良かったのですが。
最後に彼女に望むことは無いか聞いてみました。
すると、
「誰もが争わなくて済む世にしてほしい。」
「子供と安心して過せる世にしてほしい。」
とだけ伝えてきました。
18歳の女性にそう言われる事が私にもとても辛かったです。
4.後から判った事
この前世ヒーリングを受けた後、右半身のあちらこちらが痛みました。
つまり男性陣の前世が罪悪感で苦しんでいるのですね。
女性から見ると、確かに男性陣の前世からの影響は関係無いと思ってしまって普通です。
実際の所、彼女の人生だけを切り取ってみれば、彼女に非はありません。
周囲が全員敵の状況は前世で何回か経験がある
実は、とある時空間に限ってですが、周囲には味方が1人も居ない状況ってあるのです。
味方という言い方よりは、理解者が1人も居ないのですね。
これは御神事の中にも記載があったりしますが、周囲が全員敵になる状況って確かにあるのです。
それでも生きていかなくてはならない。
これまでの前世でも、実は何回か経験しています。
いろんなパターンがありますけどね。
江戸時代香川の前世もそうですし、サウジの前世(男性として初めて生まれてきた前世)もそうです。
このような前世に比べ、現世の自分ではマシですが、中高時代に理解者が現れないという点では確かに似たような経験をしています。
彼女に関して言えば、両親、権力者もちょっとどうかな。とも思ったのです。
両親は自身の子が皇室の元で働けているという自慢が頭の中心でしたし、さらには側室になった事も喜びで一杯でしたが、本当の意味で彼女を心配していた訳でもありません。自身の自慢の感情が殆どで占められていたのです。彼女の命までは考えていなかったようです。
また、彼女、権力者。双方愛しているのは間違いなかったようですが、権力者が本当の意味で彼女の命まで考えていたかも疑問です。
愛してはいるけれども、理解はしていなかった。
実は、彼女の死後も結構淡々としている感じです。
権力者としての仕事はそれはそれで重要ですし、また身分差もあったからかもしれませんが。
理解者が現れないカルマとは
この理解者が現れない状況。
これはカルマが原因ですね。
それが戦争カルマなのです。
戦争に加担してしまうと、愛の循環を打ち消す位の出来事を受けるようなのです。
ですから、全員敵しかいない状況というのはやや極端であっても、理解者が現れないという状況が起こるのは珍しい話ではないのです。
5.まとめ
この明らかに女性に非の無い、命を落とす事になった前世。
原因は自身の男性側の前世にありました。
主に戦争カルマです。
このように、どうにも運命を変えられない人生ってあるようなのです。
それは前世のカルマから来ていたのですね。
(彼女は最後まで、そんなの関係ないです!と言っていそうですが)
これはツインソウルさんにも見てもらいましたが、やっぱり、彼女の運命を変える事は難しいようです。浄化が精一杯という事のようでした。
ですから彼女の運命、18歳で亡くなったという運命は、カルマの問題で、ライフレコード上必然で起こっている人生だったのです。
これを変えるとするならば、男性の重いカルマを書き換えるしかないようですね。
それって高度な9次元の話のようです。