前回は輪廻転生のお話をしましたが、今回はその中での動物時代の前世のお話です。
動物界ってそんな重要なの?という疑問があると思いますし、私だって当初それ程重要視していた訳ではありません。
ですが、前世を調べている内に動物界の前世。かなり重要である事が判ってきたのです。
実は、人間もしくは人間に近い存在として初めて生まれた前世って、因果としてかなり重要なのです。
私自身の前世療法で心の闇を解くキーとなる存在でもありましたし、その原因って何?と言えば動物界にあったのです。人間もしくは人間に近い存在の前世ってまず動物なのですね。
しかもその動物時代のカルマの影響が、人間の転生にかなり大きな影響を及ぼしている事もわかってきたのです。
1.転生の順番はどんな感じか?
基本的には、鉱物、植物、虫、動物、人間といった順です。
さらに動物は、魚、鳥、爬虫類・両生類、哺乳類、といった感じで分ける事ができます。
この動物の転生順は必ずしもこの順番とは限らず、概ね高等動物程後になる傾向が強いです。
例えば、鳥の中でもカラスは最高峰レベルですし、動物の後の転生もありえます。
哺乳類でも犬・猫とネズミとでは、やはり転生が後なのは犬・猫の可能性の方が高いです。
一般的には大動物の方が転生が後になる事が多いようです。
それぞれの転生回数
大雑把に言えば、おおむね下記の通りのようになります。
回数的には人が一番少ないのですが、時間軸で言えば各項目、実は同じくらいの長さになるようです。
ですから、人の転生は、時間密度の観点では最も濃い存在なのです。
転生回数 | 姿 |
3200 | 鉱物 |
12800 | 植物 |
25600 | 虫・昆虫 |
12800 | 鳥・魚・爬虫類・両生類 |
3200 | 人を除く哺乳類 |
800 | 人 |
2.動物時代にも徳が高い低いがある
同じ人でも徳が高かった前世、低かった前世があるように、実は、動物にも同じ事がいえます。
前世で調べてみて驚いたのですが、動物でも徳が高い低いがあるのです。
また、学びが速い遅いも人間だけでなく、動物にもあるのです。
実際に動物を見てみると判ると思いますが、言う事を利く、利かないがあったり。
話が通じる、通じないがあったり。
賢い、思いやりがある、おとなしい、人懐っこい、甘えん坊、暴れん坊(笑)、心に余裕がある、ない等。
動物にも性格もありますし、相性の良し悪しもあるのは判ると思います。
概ねそれなりに大型の哺乳類、イルカですとか、象、猿、牛、馬、犬、猫あたりはかなり人間と近いですね。
この辺りの動物は感情ベースではあんまり人間と変わらないかもしれません。
動物でも学びが早かったり、悟りが早かったりしますと、人間になる前に聖獣を経るケースもあります。
聖獣とはユニコーン、ペガサス、等様々ありますが、少なくとも通常の動物よりもステージが上の存在です。
現代では、前世で動物時代に聖獣を経ている人は結構いるようです。
ちなみに私が知っているある占い師さんの前世ですが、人として3回目としての転生であるにも関わらず、既に高位占い師さんでした。しかも高位占い師さんは未来世の自分と交信している姿も今世の自分には判りました。とても3回目の転生だと思えないのです。
私はその時1回目の転生でしたが、普通にありきたりの人です。また、高位占い師さんがそんな事をしているなんて当然理解していません。当時、私の前世は、この方がどうもあこがれの存在なのですね。
近い転生数にも関わらず、同じ人間なのに、何でこんなに差があるんだろうと不思議だったのですが、それは占い師さんがもう既に、
動物時代の経験や徳が高い人だったからなのです。
もうちょっとおまけで言えば、私は動物時代の前世では聖獣経験がありませんし、高位占い師さんはやっぱり動物時代に様々な聖獣の経験をしていたのです。動物の段階で言えば、ある意味私は標準的な魂ですね。(笑)
ちなみに現代の40代までの人で、なおかつ人間の転生数が浅い人は、動物時代の段階で相当徳を蒔いていたり、深い経験をしていたりしているかなり優秀な魂が多いと見ています。
ですが、後々判るのですが、徳が高いのは、これだけではありませんでした。
実際に、輪廻転生サイクルそのものを、何度も繰り返してきたから、という事があるのです。
この事は、次の章で伝えます。
3.動物時代から縁の濃い人もいる
人間時代でずっとご縁が続いている人もいますが、動物時代からずっと縁が続いている人もやはりいます。それも縁が濃い人程、前世が動物時代からですとか、虫時代からですとか、続くことはよくあるようなのです。
実は、前世の関係性を動物以前からの所でよく思い出す人がいるのです。
その人とはクモ、アリ、ハチ、ライオン、この辺りの関係性はそれなりに克明に思い出しました。
特に明確に思い出しのがクモの前世で、私がオスグモでその方がメスグモといったものです。
オスグモはメスグモに2回交尾する事ができるのですが、一般的には、オスグモは交尾の後油断するとメスグモに食べられてしまうのです。かなり命懸けなのです。
しかし、私が1回目の交尾した後は何故か食べるそぶりを見せなかったのですね。なんでだろう?
確認したい意味もあって、2回目も同じメスグモに交尾をしたのです。
2回目はすぐオスグモは死んでしまう事もあるので、もはや食べられてもよいという覚悟で望んだのですが、なぜか食べなかったのです。
オスグモ「何故食べないの?」
メスグモ「早く逃げなさい(笑)」
という感じの会話です。にっこり送り出してくれたのですね。
オスグモの私は何か感動して去ったようです。
DNA的には普通メスグモはオスグモを積極的に食べるものだと思いますが、この時のメスグモはDNAと反した行動を取ったのです。クモの世界でも徳があるというのが、記憶の蘇った時には衝撃的でした。
先述した通り、動物に徳が高い低いがあるのは結構判り易いかと思いますが、それは虫でも同じで(虫はちょっと判りにくいと思いますが)、恐らくながら、植物、細菌、大気、水、鉱物の世界でもあるのだろうと思いました。
4.嫌いな動物、好きな動物にはやはり理由が
誰でも嫌いな動物があったり、好きな動物があったりすると思います。
しかも、その思いには特別な理由が無い事も多いと思います。
特に嫌いな動物や虫ですね。
これはまず間違いなく、
前世がその時に嫌な思いをしたか、その動物や虫に襲撃等にあって嫌な思いをした前世があるか、どちらかです。
一方で、好きな動物や愛着のある虫等。
これはまず間違いなくその時に良い思い、経験をしたか、楽しい思い、経験をしたか。になります。
動物の好みに、その理由がある方が少ないと思いますが、しかし、好き嫌いの理由が明確でない程、その思いの因果は間違いないのです。
5.負の感情は動物時代から続いていることがある
良い事ばかりが動物時代から引き継がれている訳ではありません。
実は、負の感情のスタートが動物時代、場合によっては虫時代から続いている事もあるようです。
なんだか判らないけど敵対してしまうケース。
最初から何故か恨まれているケース。
勿論人間時代の前世で敵対が始まったケースもありますが、その怨恨が人間の前からずっと続いている事は結構あるようなのです。
その原因が判らない。
前世を見ても判らない。
このような場合、その殆どは動物時代からずっと続いているのです。
これが実は結構やっかいなのですね。
実際には9割以上の人がこのような関係がずっと続いているようなのです。
動物時代から怨恨が続いている場合、その後の転生でもずっと続いている事が多い
人間時代から始まった怨恨の場合、実は比較的解消しやすいようです。
人間時代から始まった場合は、人間的な解決法で解決できるからです。
動物時代から続いている魂の場合、もう人間の世界では判らない、人間の理屈では通じない世界です。
ですから、訳も無く相手と敵対する事は別に珍しくないのです。
この場合、実はあらゆる形でその後転生で繰返していくようなのです。
その形は学校関係、仕事関係、一族関係もあれば、同級関係、上下関係でもあります。
確かに最もほどきにくい感情は怨恨なのです。これは神道にもありますね。
ちなみに私自身も800転生でこの事実が判った段階でも10魂程残っていたのです。
しかも全て動物時代から続いている魂なのでした。
この場合ですが、相手の動物時代からの関係を描ける場合、相手の立場を認めつつ、その因果を描き、敵対してきた相手に納得できたなら謝る、認める、のが良いかと思います。
もし継続している事が判っているのであれば、前世ヒーリング、前世療法、それでも不可能であれば、是非オーリングで試してみてください。
恨みの感情を持ち出すのは節足動物辺りから
恨みの感情ってどのあたりから持ち出すの?という疑問がありますが、節足動物、つまりクモですとかムカデあたりから持つようなのです。陰陽師さんが呪詛に使う動物に節足動物があるのもこういった事があるようです。
また、魚も一応あるようです。爬虫類は当然ありますし、鳥もありますね。
一方、昆虫は恨みの感情はありません。怒り止まりのようです。例えばスズメバチの襲撃が後日、報復でされたという事はありません。しかし、動物で言えば、猿の報復等は結構有名です。
父親の実家の話ですが、猿を駆除した人は原因不明の病気で1年以内に命を落とす為、駆除をする人が居なくなったという話があります。また幼少の時に岩を落として小猿にケガをさせた事があったようですが、その日の晩屋根に猿の集団が乗ってきたなんて話を聞きました。滅茶苦茶怖い話です。(笑)
このように動物が対人間に負の感情を持つ事はあるのですが、動物同士、鳥同士、魚同士、爬虫類同士なんて事も勿論あるのですね。
これが転生の過程でずっと続いている事があるのです。
実は、この事実を知った段階で、恨みのカルマが解消された人もいましたし、私自身も原因が判ったので、納得もでき、そして心より謝る事ができたのです。
6.直近前世が虫はありません
知り合いの話ですが、「直近の前世がセミだったら嫌だな」という人がいました。(笑)
私「ヒグラシだったら声が良いと思うけど」
知り合い「よりによってアブラゼミだったらうるさいだろうな」
この会話は冗談半分ですが、人間で直近の前世がセミに限らず虫という可能性はまずありません。
もっと言えば動物の可能性も極めて低いです。この可能性もまずありません。
しかし、稀にですが、行いが酷い場合は未来世が動物になる事もあるようです。
結局は生き方次第という事ですね。あまりにも動物的な生き方になると、動物に戻る事もあるようなのです。
六道輪廻的な転生は果たして本当なのか?
六道輪廻とは六道の中で人は輪廻転生をしているというものです。
六道とは、天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界の6つの世界を表わしており、人は6つの世界で苦しんでいるというものです。さらにはこの6つの世界は上から順にピラミッド構造という説もあります。
昔、よく子供に「悪い事したら地獄に行くよ」ですとか、「悪い事したら虫になるよ」という話は結構あったような気がします。悪い事したら地獄に行く、正確には自分から地獄的世界に進んでいるという方がしっくり来る話でこれはそれなりにその通りですが、「悪い事したら虫になるよ」はさすがにありません。
一応ピラミッド構造上、畜生界は地獄界より上で、このような話は六道輪廻説から由来しているのだと思うのですが、人間の後に虫になるとか、動物になるとかという転生が頻繁にあるかのように錯覚すると思います。
しかし、実際のライフレコードにはまずありえません。
人って虫や動物に比べ、そもそも多大な影響を与えていますし、それに付随するカルマの大きさ(良くも悪くもですが)も、虫ではちょっと解消もできないのでまずないのですね。
と同様に動物に堕ちる事もそう滅多にはないのです。堕ちる場合は、相当次元の低いカルマを蒔いた場合だけでしょう。
このように人間界と動物界を頻繁に転生を繰返すという事は無いのです。
基本的には、鉱物、植物、虫、動物、人間の順に転生していくのです。
ライフレコードを見れたり、前世を見れる方はそれなりいますが、話を総合してみても、まず間違いないと見ています。
7.弱肉強食によるカルマはどうしても動物時代からの影響がある
このように誰しもが、動物時代の前世を経ています。
当たり前ですが、どうしても動物の世界って弱肉強食の世界です。
しっかり飼われているペットはなんだかんだ言って動物界では天国だと思います。節度という意味ではペット業界ではクエスチョンもありますし、野生の世界の方がある意味節度はあるかもしれませんが、ですが、野生の世界ではどうしても弱肉強食、この世界観が基軸にあります。
草食動物、肉食動物、どちらが多い少ないはあるかもしれませんが、全ての人は前世でどちらも経験しています。
その時代の恐怖はやはりあるでしょうし、そもそも勝ち抜く事が全てだとか、生き抜く為にはとにかく手段を選ばないだとか、動物の世界では、そのような世界がやはり基本だと思います。
実際、このような世界観も人間界でも時代と場所によっては存在していますし、昔に遡る程多く見られていた事です。強者が弱者を支配するような構図ですね。
ですが、このような世界観一色でもないのが人間界なのです。
特に2000年以降は、弱肉強食的な色が年々薄まりつつありますし、国家単位というより、企業単位というより、どちらかと言えば個々の世界からその動きが始まっていると思っております。
動物時代の前世を見る事ができる、占い師さんや霊媒師さん、イタコさんはそういないと思えますが、しかし、動物時代の前世は厳然として存在していますし、実際人間も動物の部分はある訳ですし、また動物時代のカルマを誰もが背負ってきた事も間違いない事実なのです。
実は、動物時代のカルマを解消、変性、聖化していけるのも人間だからできるのです。